Beat Generation2.0 Rare Groove Vol.1

2.ALVIN CASH/KEEP ON DANCING
3.JAKE WADE & THE SOUL SEARCHERS/SEARCHING FOR SOUL
4.THE 2ND AMENDMENT BAND/BACKTALK (PART ONE)
5.The Ivor Raymonde Orchestra/IT'S THE REAL THING
6.RICHARD'S PEOPLE/SOMETHING OR OTHER
7.DEEP HEAT/DO IT AGAIN
8.COMMUNICATORS and Black Experience Band/THE ROAD
9.THE DETROIT NIGHT RIDERS/GETTING FUNKY
10.SOUL DYNAMICS/STAY IN THE GROOVE - Pt.1
11.SOUL VIBRATIONS/THE DUMP
12.THE GROOVE MERCHANTS/THERE'S GOT TO BE SOMEONE FOR ME
13.MARLENA SHAW/CALIFORNIA SOUL
14.CROSS BRONX EXPRESSWAY/HELP YOUR BROTHERS
15.LOU GARNO TRIO/MUY SABROSO
16.SAGE/I'M ALIVE
17.GREGORY WASHINGTON/PAMLA LAMOUR
18.UNIVERSOULS/NEW GENERATION
19.THE BLACK EXOTICS/THEME OF BLACKBYRDS
20.CHUCK CARBO & The Soul Finders/CAN I BE YOUR SQUEEZE
21.THE SOUL AUTHORITY UNLIMITED/GET UP OFF IT BABY
22.THE HUSTLERS 1970/YOU CAN'T HIDE THE TRUTH(Part 2)
23.SOUL EXCITEMENT/STAY TOGETHER
24.DEEP HEET/BREAK AWAY
25.THE DAPPS FEATURING ALFRED ELLIS/THERE WAS A TIME
26.EL CHICLE/STREAKING A GO GO
27.LETTA MBULU/WHAT'S WRONG WITH GROOVIN'
28.DOROTHY ASHBY/LONELY GIRL
そもそもRare Grooveとは過去に埋もれた(レア=貴重な)ブラック・ミュージックを掘り起こしプレイするDJカルチャーのことを指す。
驚くべきことにJames Brownという一人の男の出現を起点にして、1960年代半ばに突如として、南部や中西部の黒人たちによるバンドから一斉にグルーヴが生まれ、それがひとつになって全米を席巻したのだ。ところがこの時期、黒人は常に社会的な抑圧を受け、ジャズやカリブ海のカーニバル、ビバップ、ファンクといった黒人による自己表現の美学もまた抑圧されていた。見事なグルーヴを奏で、優れた編曲法・前衛的な音技術を使って表現された黒人固有のポリリズムを強調した楽曲のほとんどは社会的評価を受けることなく、現代音楽史に記録されることもなく歴史の片隅に追いやられてしまった。その多くがいわゆるスタジオ・ミュージシャンやガレージ・バンドに類する若者たちの演奏によるもので、James BrownやThe Meters、Kool&The Gangといったヒップスターの影響を受け、プラベート・プレスという形式で自らの音源を限られた枚数だけ残していたことが、後にJazzy BやKeb Dargeといった偉大なDJたちの発掘によって明らかになる。正当な評価を受けることなく、ひっそりと残されていた音源のそのほとんどが7インチのアナログ盤(いわゆるドーナツ盤)で、4分にも満たないシングルである。
にも関わらず、この時代の熱狂や鬱憤が内包された鮮やかなグルーヴを奏でているのだ。極端に枚数が少ないということもあって、限られた一部の好事家たちの間でしか流通していなかったこれらの優れた音源を、Webというプラットフォームを使って、白日のもとに公開することがBeat Generation2.0の役割のひとつである。なぜなら、1960~70年代のSoul/Funk/Jazzを含めたRare Grooveという楽曲群が現代クラブ・ミュージックと言われる最新の音楽表現の礎となっているからである。
松田はそんなRare Grooveの中でも、いわゆるFunkと呼ばれるジャンルにおける日本有数のコレクターである。限られた(貴重な)音源であるが故に、ときにレコード1枚が数十万円することさえある。現に、ここに収められた28の楽曲だけでも総額で数百万円を投じて収集された、まさにレアな楽曲群である。そんなうんちくはさておき、今回のコンピレーションはそんな貴重なコレクションの中でも、ビジネス・シーンでの聴かれ方を意識して選曲している。つまり、どんなシチュエーションのときでも聴ける、元気が湧いてくる、疲れが癒される聴きやすさをコンセプトに据えた。ジャンルという偏見を超えて純粋に楽しめる内容になっている。もし、あなたがこのコンピレーションを聴いて、わずかでも心に響く何かを感じたとき、それはすでにBeat Generation2.0の扉を開いたと言えるかもしれない。肩肘はらずに、ぜひ気軽に、リラックスして聴いていただきたい。










