松田のこだわり、趣向性が垣間見れるMonoの数々。ただ単なるMono自慢ではなく、松田自身が選び抜き、愛用しているMono達から、揺るぎ無い商品哲学を読み解いてほしい。これらの集積の結果、その先に松田を松田たらしめるアイデンティティがそこになる。

カムホートのクレーン・ベル

カムホートのクレーン・ベル

ついに買ってしまった...LONE ONESではないレナード・カムホート時代のクレーン・ベル・ペンダント。カムホートといえば、代表的なモチーフが、このベル・モチーフなのだが、ナゼか今まで興味がなかった。不意に欲しくなって購入。改めて思うのは、やっぱりこの彫金技術はスゴイ。控えめながら美しい音色を奏でるベル本来の実用性も兼ね備えている。さすがはクロムハーツの全盛期を支えたデザイナーだけはある。恐れいった。

生前GABORのブレスレット

生前GABORのブレスレット

買ってしまった...日本の銀モノ・ブームの火付け役ガボールのブレスレット。中世のドアノブからインスピレーションを得たと思しきライオン・モチーフ。今にも噛みつきそうなくらいのスゴイ迫力だ。ガボールの創始者、ガボール・ナギー氏はすでに他界しているのだが、ガボールに見識を持った人なら必ずナギー氏の生前の作品を購入する。「アメリカではどんなに金があってもコネクションがなければガボールのシルバーアクセサリーは買えない」「ガボールのシルバーアクセサリーにはそれなりの金額を払ってもらう。どんなに時間が経っても価値が下がらないものを作っているからな」という氏の言葉は有名だが、実際に氏の生前の作品は現行のコレクションには感じられない、独特の佇まいが宿っているように思う。実際に一つ一つのモチーフの表情なんかが違うことで有名だ。ガボールというと「スカル」モチーフなのだが、さすがに僕にスカルはいかつすぎる。そこで気品が漂う、しかし男気あるこのモチーフにした。生前ガボールは純度の高いシルバーを素材に使っていて、経年劣化によって緑か紫がかってくるのが特徴。コレはコピー防止のためと言われている。普通はこの劣化具合を楽しむために、一度手にしたら洗浄はしない。このへんの感覚は、ヴィンテージ・ジーンズなんかと一緒ですな。

仕事場

仕事場

松田の仕事場。バーカウンターを使って、遊びと酒、ドーナッツ盤、インテリジェンスが渾然一体となっている。ここからクリエイティブなインタラクティブ・デザインが生み出されている。仕事の基本はあくまでコトラー。何版も所有しているが常に最新の知識をアップデートしている。PCはMac Book Pro。奥のオーディオ上には7~8年前に書いてもらったJosh Davis(DJ SHADOW)のサイン入りレコードが鎮座している。

Swaine Adeney Brigg

Swaine Adeney Brigg

Swaine Adeney Briggは1836年創業の老舗鞄・小物メーカーで、ここの傘は英国王室御用達でもある。ステッキ製作の技術をもとに、手元から中棒までを一本の木から削り出して作られている。とくに僕が持っているのはASHという素材で、野球バットの原材料にもなっている、独特の風あいがおもしろい逸品。なんでこの傘かというと、Briggの傘は販路が非常に絞られていて、なかなか手にすることができないのだ。販路を絞るというのはブランディング上、非常に強力な打ち手なのだが、それを見事に体現している。

二眼レフ

二眼レフ

ローライマニア(笑)。写真はROLLEIFLEX2.8Eとベビーローライ。コレはインテリア用。愛機はあくまで2.8C。絞りの羽根が10枚あるモデルで、円形のボケが美しく、3.5以降の人気機種では出せない味を醸し出す。工業デザインとしての美しさもさることながら、今に再現できない独特の所作と佇まいに惚れてしまう時代錯誤な自分。でも、ホントに戦時中の写真ジャーナリストはコレを使ってたんだよ。

DJブース

DJブース

松田は7inchレコードのコレクターとして日本有数の存在ではあるが、とくにDJとしての活動はしていません。たまにDeep Houseを回したりしてますが。自己満足の世界ではあるが、アナログの音源をなるべく最高の音質、環境で聴きたいと揃えたのがこれらの機材。レア・グルーヴのフリークと自負しているが、House、Hip Hop、Disco、ガラージ、音響、Jazzとその守備範囲は広い。DJのご依頼も承ってますが、ギャラは高額ですよ(笑)。

Loro Piana

Loro Piana

実は繊維マニアな松田。着るものはすべて素材で判断している。ビジネスユースで着用しているスーツのほとんども、イタリアの毛織産業の中心地である北イタリア、アルプス山麓のビエラ地区において180年余りの歴史を持ち、最高級の原料確保に類を見ない情熱とこだわりを持つ、イタリアを代表する最高峰服地メーカー、Loro Piana社の生地で仕立てたものだ。同社は実際に毎年オーストラリアで取れる羊毛の中でもSuper100'S以上のトップレンジ原毛の30~40%を買い付けるといわれており、人気の高い高級ブランドにその服地を提供し続けている。写真は、そんな同社の2010年の新作生地"THE WAVE"で、2種類のグレー地をストライプごとに織り込んだ渾身の作である。

Harrisons of Edinburgh

Harrisons of Edinburgh

こちらもビジネスユースのスーツ。コレは1863年に後のエジンバラ市長、サー・ジョージ・ハリソンによって創設された名門マーチャント、Harrisons of Edinburghの生地で仕立てたミラノ・スタイルな一着。スーツをオーダーするにあたり、直感的にどうしても黒ベースの赤ストライプな生地で仕立てたくなって、テーラーで無理言って探してもらった苦心の作。おかげで数あるスーツの中でもお気に入りの一着になっている。

カフリンクス

カフリンクス

足元と同様に、袖というのは人間の表情が強く出るところだ。そんな場所に合わせる腕時計やカフリンクスはその人のセンスが直接出る。だからこそ洗練されたデザインのものをアクセントに使ってこそのものだ。腕時計とカフリンクスはごく近い場所にあるが故に取り合わせの妙がセンスを光らせる。ここでも僕は彫銀師、レナード・カムホート(現在のブランド名はLone Ones)の作品を重用するようにしている。シルバーとは思えない繊細な彫金技術に裏打ちされた独特のアイデンティティを示してくれる。